過去ログ - 【小ネタ版】幻想にのたうち給う【幻想入り】
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◆eohhG1Orlc
[saga]
2014/12/07(日) 02:12:08.87 ID:/GqTrTx+o
せめて、今の様な二人きりの時間にこそ名前で呼んで欲しいと希望している。
弟子はもう卒業した筈なんだがな。
現「今はもう、俺とお前は対等だろう。俺を本番で負かせた者が、何故未だに師匠と呼ぶ」
妖夢「私にとって、師匠は師匠です。確かに一度こそ貴方に勝てました。ですが、それは貴方と幽々子様の掌の上での事です」
現「確かに、そう望んだものだが」
俺を止めてくれる光こそ、彼女であると思っていた。そう願って、叶えてくれた。
我等にとって大切な主である幽々子を斬り、その願いの爆発を促したのは確かだ。
それは幽々子が望んでいた事であり、彼女にとっても賭けだったと聞いている。
俺と同じ『幻想に走り給う者』としての役割を得らせるための道。それを、幽々子と俺で作り出し、妖夢に駆け抜けさせたのだ。
現「俺を殺せたのは、お前だけぞ。こういった修行の場ではなく、全身全霊を賭した死合いで俺を負かせたのは他の誰でもなく、お前だ。遜る必要はなし。卑下する必要もなし。己を過小に思うな、それは師だった俺への侮蔑にも繋がると知っての行いか?」
妖夢「そんな、私は貴方を尊敬こそすれ、侮蔑など」
現「ならば、自信を持て。俺を殺した栄誉を誇れ。お前は弱くない。お前は強い。だからこそ、対等なんだよ。俺とお前は」
そうでなければ、俺はお前の許に戻りたいなどと願わなかった。俺を殺してくれたお前だからこそ、愛したいと思ったのだ。
俺の教えを昇華させた妖夢だから、俺はその隣で行く末を見守りたいと望んだのだぞ。
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