96: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:05:40.17 ID:rQSpFBW+o
「ちょっ、ちょっと! 突然何なの!?」
「織莉子、どうしたんだい!? そんなに慌てて、もしかしてまだ続きがある?」
97: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:07:08.58 ID:rQSpFBW+o
★◇
カツンッ、とマミの足音が一つ音を立て、止まる。
98: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:08:48.57 ID:rQSpFBW+o
(この戦い方じゃ、仕留められない!)
均衡を崩すために、ほむらは動きを止めずに右手を盾の中へと突っ込み、手にしたものをマミに対して投げつける。
銃撃戦の中で突如現れた緩やかな投擲物に対して、マミは反射的に狙いをつけて引き金を引く。
99: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:10:13.67 ID:rQSpFBW+o
「あら、動いてなかったのね」
距離的に聞こえないはずの声がほむらに届く。
瞬発的に足を動かし、その場を離れる。切り返しを多用して射線から逃げることも怠らない。
100: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:11:41.60 ID:rQSpFBW+o
(クレーバーになりなさい。焦りは判断を鈍らせる、まずは第一目標の整理よ。
条件一、巴マミの撃破。条件二、恐らく来るであろうまどかに死体を見せない)
ほむらは無理やりにスイッチを切り替えて思考をコントロールする。
101: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:13:15.16 ID:rQSpFBW+o
同時に乾いた発砲音が響く。
弾丸はマミの右側頭部に飾られているソウルジェムへと正確に吸い寄せられ、砕ける。
距離にして少女の手の平一つ分。防御用の結界が展開されていた。
102: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:14:28.61 ID:rQSpFBW+o
だがマミの弾丸は至近距離から放たれたにも係わらずほむらのソウルジェムを砕くことは叶わない。
マミとほむら、お互いが突然の出来事にギョッと目を見開いた一瞬をついて呉キリカが現れ、
マミの展開したリボンの足場をズタズタに切り裂く。
103: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:15:40.89 ID:rQSpFBW+o
「……。助かったわ、だけど、手を貸してくれるならもう少し早いほうが良かったのだけど、」
「今のタイミングが最良です。今より早くても遅くても、私たちは三人まとめて殺される。
きっちり一撃与えられるタイミングがここなのです」
104: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:16:55.64 ID:rQSpFBW+o
マミの中の雑多な感情が、一つの目的へと収束する。
『魔法少女を殺す』
105: ◆FLVUV.9phY[saga]
2014/12/06(土) 21:18:15.29 ID:rQSpFBW+o
★□
疾風迅雷、紫電一閃、疾風の如き、電光石火。
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