22: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:53:58.12 ID:x2ueaAjJo
「貴方がシテキタことを考えれば無理もないことです。
しかし、私は考えました。貴方という人物こそ私が手を組むのに相応しい、と」
「へぇ、何か企んでいるのね」
「企んでいるだなんて、そんなこと……。
私の救世を成し遂げるためには貴方の力が必要であると、ただそれだけのことです。
私は私の目的に対して手段を選ぶつもりはありませんから」
「救世? えっ、この世界って破滅するの? それっていつかしら? 私そんなこと全然知らなかったわ」
「そうでしょうとも、でもそれは後三週間足らずで確実に訪れます。
それを止めるために力を借りたい、そう言っているのです」
世界を救う。
それはなんと甘美な響きだろう。
人に到達出来うる最高の名誉、そんな分かりやすい餌を前に少女はわらう。
薄く唇を開き犬歯を見せるように。
「凄いわね。なんて素敵なことかしら。私の力が認められちゃった。
うん、そうねぇ。もちろん答えは、『ノー』だわ」
即座にマスケット銃を召喚して弾丸を放つ。
穢れ無き少女は目を閉じ、望む。
弾丸は黒の少女によって防がれる。正面から飛来した銃弾を両手の爪でたやすく切り裂く。
座りきった左目が『お前を[ピーーー]』と、そう宣言していた。
「一応、聞いておきますね。『何故』?」
何者にも染まらない白は吐き捨てるように問いかける。
「それは貴女達が魔法少女だから!」
彼女にとってそれは決まりきった答えだった。
少女が選ぶのはいつだって一つ、いつだって絶対。
「織莉子に銃を向けた罪は死で償ってもらうよ」
爪が跳び出し、水晶が追従する。
黄色の少女は後方へと大きくジャンプし、距離を取り弾をばら撒く。
一人は微笑み、二人は嗤った。
暗闇には狂人だけが映し出される。
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