23: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:55:17.57 ID:x2ueaAjJo
★◇
「そう言えばさ、まどかのこと助けてくれたんだよね」
「そうね、結果的にというところだけれど。それも偶然、ね」
「ありがとう、ね」
「なんだか、そんなことを言われると痒いわ」
「あはは、なにそれ。
でもさ、今、まどかまで大変なことになっちゃったらあたしもきっと潰れちゃったと思うんだよね。
だから、それも含めてありがとう。なんかさ、言っておかないといけない気がしてさ」
お手洗いへと駆けこんだ少女を待ちながら二人は話す。
壁に背を預け、互いの表情を確認することなく、傾いた夕焼けと言葉だけに身を委ねる。
「きっと何かの縁、よ。それ以上でもそれ以下でもないわ。だってあなた達はまだ私のことをよく知らないでしょう?」
「そりゃそうだよ。だってほむらが転校してきたのはついこの間じゃん?」
「えぇ、そうだったわね。でもなんとなく、結構しっくりきてるのよ?」
「なんだろう、なんかよく分かるわ。
でも、あたしたちがあんたのことよく知らないのは事実だよね。それなら、うん。
これからいろいろ教えてもらっちゃいますかね?」
「何よそれ、なんか響きがヤラシイわよ。もしかして、私のことも嫁にするとか出だすんじゃないでしょうね」
「えっ、嫌なの?」
「あなたの嫁なんてイヤよ。どうせならまどかの嫁がいいわ。あなたみたいにがさつじゃないし、やさしいもの」
「なにおう、まどかは渡さんぞー。まどかは私の嫁だー」
「えっ、さやかちゃん何言っているの? その、そういう趣味は無いよ……」
「おおう、まさかのマジ反応。これにはさやかちゃんもちょっと傷ついた」
「早かったわね。冗談だから安心していいわよ」
「二人とも何の話をしていたの?」
「まどかはかわいいな、って話よ」
「そうそう、かわいい嫁が欲しいなってはなし」
「もう、なにそれー。二人とも酷いよ、いないところでそんなこと言ってー」
「いやいや、まどか。あたしたちは褒めているのだよ?」
「最高でしょう?」
「なんか、仲良くなってるね」
「そんなことないって」
「そんなことはないわ」
「ほらー」
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