過去ログ - ほむら「向日葵と傷」
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25: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:57:59.93 ID:x2ueaAjJo

★◇


 近代兵器を操る少女は市境を歩く、傍らに白いペテン師を伴って。

 新設政令都市である見滝原市と、隣接する風見野市。
 その風見野市にある幽霊スポット風見野廃教会が目的地だった。

 ゆっくりと、空気の振動を頬に感じながら少女と宇宙人は会話を交える。

「わざわざボクを呼び出してこんなところまで来るなんて、君は何を考えているのかな?」

「あなた、佐倉杏子の居場所は知っている? この街にいるんでしょう?」

 獣の様子は強かで、まるで鉄面皮でも被っているかのごとく表情が変わらない。

「懐かしいね。佐倉杏子、その名前を君の口から聞くことになるとは思わなかったよ」

「懐かしい? 何を言っているの。そんなまるで、久しく存在を忘れていたような口ぶりをして」

「忘れていたも何も、彼女が魔女に敗れて命を落としてからもう一年以上たつよ」

 赤目の詐欺師のその言葉に、少女は足を止めて息をのむ。
 瞬きを繰り返して、大きく息を吐きだす。音を鳴らして自身の額を三度叩き、もう一度、大きく呼吸する。



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