40: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 17:17:32.68 ID:x2ueaAjJo
  
 「つまり、あなた達にはあの巴マミと共同戦線を張れるだけの策がある、そういうことなの?」 
  
 「あれは、私なんか目じゃないくらいぶっ壊れているよ。一度けちょんけちょんにされたしね。 
 織莉子をあんなに傷つけた奴を許してやるのは癪だけど、織莉子が言うには私たちと、客人と、優等生。 
 四人がそろってないと破滅の未来になる。だから、時を超えるまでは私たちが全員倒れるわけにはいかない」 
  
 「確かに、あの巴マミは戦力としてだけならば相当優秀よね。それこそ喉から手が出るほどに。 
 だけど、同時に危険すぎる。そう、まるでジョーカーのように、ね」 
  
 「だけど、君にもこの街を守りたいだけの理由があるんだろう? そしてそれは私たちも同じなんだ。 
 だったら、話は早いと思うんだけどな」 
  
 「そうね、その通りだわ。ただし、裏切ったら、あなたのソウルジェムを砕かせてもらうわ。 
 その時は絶対に躊躇しない」 
  
 「なるほど、君は真実を知っているようだ。それならもう一つ有益な情報を、あげておこうか。 
 巴マミも『知っている』ようだよ」 
  
 「なっ、」 
  
  言葉の刃は欠片となって少女の胸にカチリッ、と嵌る。 
  烏羽色の少女はひらひらと手を振りながら建物の外へと歩いていく。 
  
  竜胆色の少女は撃ち込まれた言霊の威力に茫然自失と硬直する。 
  数分後、少女たちは元いた場所へと帰り着く、不意の逢瀬をひた隠して。 
  
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