54: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 17:37:37.54 ID:x2ueaAjJo
そうして出会った二人は、志を同じくする者として、次第に中を深めていく。
時には一緒に出掛け、買い物をした。
帰りにはもちろん一緒に魔女を倒した。
時にはマミが作った洋菓子を食べながら他愛ない話をした。
そのあとには必ず魔女を探して街を歩いた。
時には杏子の家族とも一緒に食事をした。
マミは杏子の妹のモモに大層気に入られて振り回されることもしばしばあった。
その横で寂しそうに口を尖らせる杏子の姿を見るのも彼女はまた好きだった。
出会いから幾ばくかの時を過ごし、季節が変わるごとにお互いの理解は深まる。
マミはこの子なら、他の魔法少女たちとは違い理想を共有できると思った。
杏子はこの人とならずっと一緒に戦えるし、どんなに強い魔女にも勝てるとそう信じた。
二人の想いは概ね一致していたし、違えることもまた無さそうではあった。
そう、それが起こる瞬間までは。
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