68: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 17:58:18.28 ID:x2ueaAjJo
★∴
すべてのピースが整う。
歯車は滑らかに動き始めた。
そしてそれは同時に魔女を倒す準備が整ったことをも意味していた。
即ち、正義の味方は生き途絶えた。
ピィンと世界に殺意が満ちる。
魔女の結界の中に巴マミの小さな殺しの結界が出来上がっていた。
弾丸を解き放てばそれは確実に魔女を削り、動きを絡め取る。
区切られた結界の中で高硬度のリボンが魔女の巨体の動きを封じる。そう、巨大だからこそ、封じられる。
限界まで強度を引き上げたマミのリボンの結界は身体強化タイプの魔法少女ですら引きちぎることは叶わない。
いくら佐倉杏子の魔女が強力だろうと、彼女自身は幻惑と槍術を組み合わせて戦っていたのだ。
その特性は魔女になっても健在。
だとするならばマミの最高硬度のリボンを断ち切れる道理は、ない。
(予想通り、ね。でも、慣れないことすると消費が激しいわね。もう少し慣らして効率を上げないと)
大きく音を立ててマミは一歩踏み込む。
足元から巨大な大砲を召喚する。数は三、狙いは良好。
引き金を引く代わりに右手を大きく振り上げて、真下に宙を裂くように振り下ろす。
鈍い、炸裂音が三重に響き渡る。
煙と轟音が濛々と木霊し、やがてしぃんと辺りは静まる。
ゆっくりと煙と霧が晴れていく。
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