過去ログ - やよい「ビジョナリー」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/14(日) 19:37:22.10 ID:F6x1vvEx0



「あ、あの……!」

「うん?」

「私、どうなっちゃうんですか? もしかして、逮捕されちゃうんですか!?」

「は? おいおい、どうしてそうなるんだ」

「だって……」

「そんなわけないだろう。俺はあくまで、警告に来ただけだよ」



 プロデューサーさんは、さっき言ったことをもう一度、私に言いました。

 “警告”。



「もうなんとなく察しはついてるだろうが、キミみたいに魔法が使える人間は、じつはほかにもいるんだ」

「や、やっぱり、そうなんですか?」

「というか、俺もその一人だ」

「えっ!?」

「だからやよいちゃんのような魔法についてよく知らない子に、いろいろ教えてあげてるんだ」

「どうしてですか? あの、私、お金なんて持ってませんけど……」

「いやいや、代金はいらない。そんな下卑た理由じゃない。単純に、危険だからさ」

「キケン? あぶないんですか?」



 私のそんな質問に、プロデューサーさんは、やさしい目をゆっくり細めて、



「そう、危ないんだ……やよいちゃんがね」



 低い声で、そう言いました。



「え? わ、私が、あぶないんですか?」

「不思議に思わないかい? 魔法を使える人間がいっぱいいて、世間が騒いでいないのは」

「あ……」

「そう、魔法を犯罪に使うような人間が現れないとも限らないだろう? なのに、世界はこんなにも平和だ。どうしてだと思う?」

「どうして、なんですか?」

「魔法を使えることが普通の人にバレたら……あるいは、魔法を悪いことに使ったら……」



 プロデューサーさんは、ちょっと怖い目で、怖い声で、





「大切なものを失うんだ」







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