69: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 19:33:15.02 ID:18iRsMKw0
指を引き抜くと兎角の体が崩れ落ちそうになり、しえなはそれを支えた。
しえな「大丈夫か?」
70: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 19:39:37.72 ID:18iRsMKw0
兎角は怒るわけでもなく、恥ずかしがるわけでもなく、乱れた服を整えている。
しかし、目を合わせないのはやはり照れているんだろうと思う。
71: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 19:47:47.53 ID:18iRsMKw0
兎角「構わないけど……」
そう兎角が答えた時、しえなの中で胸が高鳴るのを自分でもしっかりと感じていた。
72: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 19:56:43.04 ID:18iRsMKw0
遅い時間に、扉をノックする音が聞こえた。
点呼はもう終わったし、何か通達でもあるのだろうかと、しえなは扉に向かった。
73: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:06:29.43 ID:18iRsMKw0
しえな「一ノ瀬は?」
兎角「部屋にいる」
74: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:12:22.57 ID:18iRsMKw0
今の時間帯は人の多い場所なんてない。
昼休みのように黒組ルールを利用するのは難しいだろう。
75: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:18:08.03 ID:18iRsMKw0
兎角「大人しくしてろ」
大人しくも何も、抵抗ならもうとっくに始まっていたが、腕なんてビクともしないし、威圧感があり過ぎて足も動かなかった。
76: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:27:16.56 ID:18iRsMKw0
しえな「うるさいっ。不意打ちなんだからしょうがないだろ!」
兎角「じゃあもう驚かないな」
77: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:35:05.96 ID:18iRsMKw0
抗議をするが返事はない。
しかし手首を押さえ付ける力が緩んだので、しえなはほっと息を吐いた。
78: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:40:56.43 ID:18iRsMKw0
それは昼に触れた時に気付いていた。
きっと彼女には力があるし、動きも素早くて、武器の扱いにも慣れている。
79: ◆P8QHpuxrAw[saga]
2014/12/14(日) 20:46:24.38 ID:18iRsMKw0
ため息まじりに応える兎角の顔は今までに見た事がないくらい呆れていた。
忘れていたわけではないが、返す言葉がなくて口ごもると、兎角は引き続きしえなの服を脱がせにかかった。
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