過去ログ - A国兵「あ、私3枚ね」B「………ほら」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2014/12/11(木) 10:00:02.72 ID:ecBlostG0
ここは世界の何処か…かなり昔に戦争が起き、その停戦条約により国境には2つの国の兵士が一人ずつ配置された、何故一人だけなのかは誰も知らない
A国兵「〜〜♪」
B国兵「………」
A国の兵士は鼻歌を歌っていた、国はまだピリピリしたムードだからいつ攻めてきてもおかしくないというのに
ヒュウウウ
B「……!」
そこへちょうど国境を挟む様にB国側から帽子が飛んできた、目を凝らすと子供の物と確認出来た
B「どうしたものか…誰も監視していないとはいえあそこまで近付くのは危険かもしれないな」
A「……」
そう思っているとA国兵士が大きなコンクリートの門を後にして走ってきた、どうやら取りにきたらしい
B「バカ!」
久しぶりの全力疾走で駆け寄りA国兵士が手を出す寸前の所で帽子をひったくった
B「いったい何を考えているんだ!」
A「えっ?」
A国兵士に悪びれる様子はない。その顔は見る者にはまるで、公園に遊びにきた子供の様に罪悪感を感じさせなかった
B「お前があと半歩前に出ていたら侵入者だ、それがカメラに映っていたらたちまち戦争だろうがっ!」
A「あ、あはは…まあそう怒らないで」
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[saga]
2014/12/11(木) 10:10:13.28 ID:ecBlostG0
B国兵士は目の前にいる者をじっと見据えた。顔はまだ幼さが残り、身体つきもひょろひょろとしておりどう見ても兵士向きではない。極め付けは女である。今まで何ヶ月と対峙してきたこの相手に兵士は少し衝撃を受けた_______というのもお互いこれまでここまで近くに寄る事が無かったからである
B「おい女、これはお前の国から飛んできたものだろう。投げるから受け取れ」
返事も聞かずに兵士は白いレースが縫い付けられた麦わら帽子をフリスビーの様に投げる
以下略
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2014/12/11(木) 10:26:15.66 ID:ecBlostG0
B「……ふざけているのか?」
A「ふざなきゃこんな事しないよ!ほら貴方は私に帽子を返さなきゃいけないでしょ?でも私はまたそれを返す」
B「何故そんな事をする?」
以下略
4
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2014/12/11(木) 10:46:11.24 ID:ecBlostG0
夜、男は一人で更衣室にて着替えていると突然ドアが開いた
「よう、調子はどうだい?」
B「アル」
以下略
5
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2014/12/11(木) 11:11:08.72 ID:ecBlostG0
元気に扉を開け、元気にアルフレッドは言った
以下略
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2014/12/11(木) 11:29:50.30 ID:ecBlostG0
B「所で私を呼び出した訳はなんでしょうか」
ブルース「ジョン、そこの彼がしつこく私を呼ぶから今日の君の仕事振りを見たぞ…ブワッハッハッハ!」
アル「イヒヒヒックククッ!」
以下略
7
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2014/12/11(木) 11:48:07.60 ID:ecBlostG0
ジョン「からかいに呼び出しただけなら帰りますが」
ブルース「はは…悪かった、少し笑い過ぎた。しかしまあ、呼び出したのもそれだよ」
ジョン「というと?」
以下略
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2014/12/11(木) 12:05:13.64 ID:ecBlostG0
就寝前ジョンは1人思いにふける。
あの女はどうして俺と戯れようなどと危険な行為に及んだのだろうか。最初に監視の目が無いと言ったがそれはあくまでその場に誰も居ないという意味で、監視カメラを注意深くみる物好きがいたら厳しく罰せられるというのに
だがそれも考えるだけ無駄なのかも知れない、変人の思考を正気の人間が読み取る事など出来ないのだから。
以下略
9
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2014/12/11(木) 12:15:28.77 ID:ecBlostG0
ジョン「なんのマネだ」
A「ずっと立ちんぼなのも暇でしょ?だからトランプとか持ってきた」
ジョン「見つかったら怒られると考えなかったのか?」
以下略
10
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2014/12/11(木) 12:22:40.76 ID:ecBlostG0
ジョン「フラッシュだ」
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11
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2014/12/11(木) 12:35:20.69 ID:ecBlostG0
次の日、ジョンが門を潜ると既にリカは席へついていた
ジョン「お前は付き合わされる俺の気持ちを考えた事は無いのか」
リカ「嫌なら無視すればいーじゃん」
以下略
12
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[saga]
2014/12/11(木) 12:55:29.71 ID:ecBlostG0
その後2人はまたポーカーを興じた。ジョンとリカが共通して知るカードゲームはこれしかなかったからだ。チェスを提案したがどちらも持っていないので次までにリカが買う事になった
アル「その後はどうだ?良い感じか?」
以下略
13
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[sage]
2014/12/11(木) 13:12:24.25 ID:uGdJpZwqo
これは良いss
青背っぽい
14
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(SSL)
[sage]
2014/12/11(木) 15:17:28.15 ID:tNd7a+JM0
何人だよww
15
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[sage]
2014/12/11(木) 17:48:27.97 ID:T18YRhIdO
なんか論述謎系かと思って注意深く読んでたが違うみたいだね
普通に面白いから期待
16
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[saga]
2014/12/12(金) 18:43:21.23 ID:Neh/ChLp0
アル「雨に唄えば!弾む心、蘇る幸せ!」
散々飲み明かした帰り、路上で彼は歌った。歌詞とは裏腹に空は透き通るほど星がよく見えたが彼にとって歌える曲はこれしかないので隣の観客は我慢するしかない。歌の完成度自体は非常に高いのがせめての救いである
ジョン「ご機嫌だな」
以下略
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2014/12/12(金) 19:08:55.73 ID:Neh/ChLp0
アル「だろ?……あれっ、この話さっきもしたかしら」
ジョン「17回から数えていない」
アル「まあいいか。それじゃあ俺はこっちだから」
以下略
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2014/12/12(金) 19:28:13.64 ID:Neh/ChLp0
リカ「じゃあ私白でいい?」
ジョン「ポールは真っ正面の敵は取れないぞ」
リカ「ルールくらい知ってるから!」
以下略
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2014/12/12(金) 20:24:38.38 ID:Neh/ChLp0
リカの様子と反比例する様にA国の悪い噂は絶えない。
「聞いたか、あっちの陸軍の偉いさんがクーデター起こしたんだってよ」
「もしかするとあっちで勝手に自滅してくれたりしてな」
以下略
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2014/12/12(金) 22:13:04.87 ID:E0Ch2hAFo
支援
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2014/12/13(土) 00:15:11.78 ID:rIsSZv/b0
アルフレッド「隊長…なんとか彼女だけでもこちらに寄越すのは…」
ブルース「お前も無理なのは分かっているだろう。この時期に元敵国の、しかも政府関係者を迎えるなんて!それに彼女の生活もある。我々には彼女を救える手立ては残されていない」
ブルースもまたジョンと同じ気持ちであった。ただ違うのはその様なやりきれない理不尽を軍人時代に幾つも耐えて来た事だ。そのためどの様な事態になろうとも冷静な判断を下せられる。事実、彼の着任後この警備隊において目立った事件は無かった
以下略
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