過去ログ - 「キョンと付き合ってみんなの出方をみるわよ!」
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名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 03:12:48.61 ID:m29mNZfk0
病室の外で朝比奈みくるは大きなため息をついた。
それを見て声をかける人物が居た。
「あら?こんな所でため息をついて……なにかあったの?みくるちゃん。」
以下略
62
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 03:13:36.73 ID:m29mNZfk0
「それよりもみくるちゃん!!これ見てよ!このバッグ!!」
一転、ハルヒは自慢げにバッグを見せ付けた。
「………シャネルですか?」
以下略
63
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 03:29:58.34 ID:m29mNZfk0
キョンが入院してからどれほどの月日が流れたであろうか?
世の中ではクリスマスが終わり、年の瀬も迫っていた。
だがキョンの病室はそんなイベントとは無縁だった。
以下略
64
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 03:50:39.54 ID:m29mNZfk0
そんな朝比奈みくるに対して古泉からは何の反応もなかった。
「あ、あの〜………」
もう一度声をかけるがやはり反応がない。
以下略
65
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 21:49:46.35 ID:m29mNZfk0
「おや?朝比奈さん、どうかしましたか?」
憂いを帯びた笑顔でキョンの寝顔を見つめていた古泉はみくるが覗き込んでくると声をかけた。
「あ、あの!声をかけたのですが反応が無かったので……」
以下略
66
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 22:15:45.87 ID:m29mNZfk0
ここで朝比奈みくるは古泉一樹が自分の唇を見続けていることに気が付いた。
その朝比奈みくるのわずかな変化に気が付いた古泉が先に言った。
「おっと失礼。あまりに魅力的な唇だったので思わず見惚れてしまいました」
以下略
67
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 22:26:05.20 ID:m29mNZfk0
古泉一樹は一言、「ご心配なく」そう言って微笑んだ。
「逃げてください!!」
朝比奈みくるが悲痛な声を出しつつ続ける。
以下略
68
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 22:42:07.64 ID:m29mNZfk0
「で、でもっ!!」
朝比奈みくるは涙を隠そうともせずに反発する。
「僕は耳が聞こえなくなったのも嬉しいのです。彼のお蔭で彼の苦しみが一部移ったかのような仄暗い歓びを感じてしまっているんです」
以下略
69
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/03(土) 23:34:03.93 ID:m29mNZfk0
朝比奈みくるは吹っ切れたのかもう泣いてはいなかった。
「以前、古泉くんはキョンくんがわたしのことを天使の様に思っているといいました。でもこれだけは言えます。古泉くんは紛れもない天使です」
「御冗談を。僕は天使の様な立派なものではなく彼に偏執しているだけです」
以下略
70
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/01/05(月) 03:04:05.04 ID:HKeUSO/v0
「…神は人を、それのみならず自分が創った全てを愛しています」
「涼宮さんのことですか?」
「生き物は産まれた瞬間から死への一方通行が始まります。その間病気にもなります。老いによって衰えもするでしょう。そして例外なく死にます。ある程度の知能がある生き物なら死別による苦悩もあるでしょう」
以下略
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