6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/19(金) 05:31:36.76 ID:P/0rTjJso
お母さんの呼ぶ声がして、記憶の向こうから引き戻された。
「憂、いるんでしょう?」
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2014/12/19(金) 05:32:13.11 ID:P/0rTjJso
あれこれしているうちにお姉ちゃんが帰ってきて、
久しぶりに三人で夕ごはんを食べて、
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2014/12/19(金) 05:32:49.43 ID:P/0rTjJso
あれ、私お皿洗ったっけ、と思って振り向けば、エプロンのお姉ちゃん。
「ごめんね」
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2014/12/19(金) 05:33:25.78 ID:P/0rTjJso
ねえお姉ちゃん。
今日、一緒にねてもいいかな。
洗面所を出て、
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2014/12/19(金) 05:34:02.10 ID:P/0rTjJso
◆ ◆ ◆
「うひゃ、なつかしーい!」
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2014/12/19(金) 05:34:38.40 ID:P/0rTjJso
「ねえ、お姉ちゃん」
「なあに?」
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2014/12/19(金) 05:35:14.71 ID:P/0rTjJso
お姉ちゃんが照明のひもを引く。
夜の帳がふわりと落ちて、
白んだ部屋の明かりに慣れきってた私の目はなんにも見えなくなった。
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2014/12/19(金) 05:35:51.04 ID:P/0rTjJso
一緒のお布団、二人分の熱であったかい。
手、昔みたいに指先を引っ張ってみたら、つないでくれる。
あったかい。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/19(金) 05:36:27.35 ID:P/0rTjJso
憂も来年には後輩かあ。
そうだよ。
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2014/12/19(金) 05:37:03.69 ID:P/0rTjJso
「あの熱、憂が治してくれたんだよね」
ひとりごとが聞こえた。
言葉と息は薄闇ににじんで、オレンジの灯りの方へ溶けて消えていく。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/19(金) 05:37:40.01 ID:P/0rTjJso
そっかあ。
憂も、いい子じゃないんだね。
ってお姉ちゃんがこっち向いて布団の中で笑った。
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