27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:01:05.63 ID:DL0z8tZuo
「……プロデューサーさん、私をスカウトしてくれませんか」
彼はコップの水を一口含み、首を振った。
「それは、オーディションを免除してくれってこと?」
「オーディションを受けなきゃいけないなら、受けます。
でも、貴方が私をスカウトしたということにしてくれませんか」
「そう望む意図が、ちょっと分からないんだけど」
「いけませんか?」
「ダメっていうか……」
「私は、貴方にプロデュースしてもらうために来たんです」
彼は控え目にため息をついて、目頭を軽く押さえた。
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