過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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109: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:21:45.73 ID:78zrijn/0
勇者「…くっ!!」

国でもトップクラスの使い手である魔法使いの魔法は、避けるだけで精一杯だった。

勇者(正気に戻すには、魔女を倒さないと…)
以下略



110: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:22:15.12 ID:78zrijn/0
勇者「玉砕覚悟で魔女に突っ込んでいくしかないか。僧侶、怪我したら、回復よろしく!」

僧侶「えっ、勇者さん!?」

私は僧侶の返事を聞く前に、魔女に向かって駆け出して行った。
以下略



111: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:22:40.74 ID:78zrijn/0
魔法使い「勇者――」

勇者「っ…!!」

魔法使いは既に手に魔力を溜めている。放たれれば避けられる距離じゃない。
以下略



112: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:23:17.90 ID:78zrijn/0
「何をやっている」



勇者「――!?」
以下略



113: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:24:22.17 ID:78zrijn/0
王子「な、何で暗黒騎士が!?」

事情を知らぬ周囲はざわつく。
しかし私はすぐに暗黒騎士に駆け寄った。

以下略



114: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:25:07.24 ID:78zrijn/0
魔女「まさか逃げるなんておっしゃいませんよね、娘様…?」

魔女は不敵に微笑んだ。
魔王娘はそれでビクッと跳ねる。

以下略



115: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:25:33.47 ID:78zrijn/0
勇者「そんなことするわけ――」

暗黒騎士「勇者!」

暗黒騎士に体を引っ張られる――と同時、私の立っていた所が爆発した。
以下略



116: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:26:01.78 ID:78zrijn/0
魔法使い「私は――」

勇者を憎んでいた。
勇者がいなくなれば王子は私のものだ――私の黒い感情は、私にそう思わせる程に膨らんでいった。

以下略



117: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:26:27.34 ID:78zrijn/0
一瞬何が起こったのかわからなかった。
勇者は――力強く、私を抱きしめていた。

勇者「私ね――ずっと魔法使いの気持ち、わかっていなかった」

以下略



118: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:26:55.67 ID:78zrijn/0
―― ――  ―――
― ―― ――― ――
――― ―― ―― ―

勇者『ううぅ〜…』
以下略



119: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/28(日) 11:28:01.09 ID:78zrijn/0
魔法使い「…そうだ」

彼女に感じていた嫉妬も憎しみも、嘘ではない。
だけど勇者を大事だと思う気持ちも、同時に持っていた。

以下略



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