過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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127: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:01:51.61 ID:U+fY6r/Co
私がそのハギヨシの申し出を了承すると、ハギヨシはなるべく早く伝えると言い残して私の前から姿を消した。
多少強引だったが何とか上手く行った。一つため息をついて緊張をほぐす。
主従関係を振りかざしたようだけれど、ハギヨシの嫌がることをさせているわけではないのだからきっとセーフだろう。
そんなことを考えていると一たちが会話しているのが耳に入る。
なんでもハギヨシがどのくらいで戻っているのかと話しているようだ。
以下略



128: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:02:20.52 ID:U+fY6r/Co
商店街には人が大勢いた。さすがはクリスマス。カップルばかりだ。
ハギヨシに意識させようと、それとなくカップルが多いと伝えてみたが、分かっていないのかそれともあえて無視しているのか、軽くあしらわれてしまった。
……このくらいは予想していましたわ。こんなことで諦めてはいられません!

「私達もカップルに見えるのでしょうか」
以下略



129: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:02:48.57 ID:U+fY6r/Co
「……ところでハギヨシには恋人などいたりしますの?」

カップルの話題が終わったところですかさず恋人がいるのかと質問する。
今日の私は一味違いますわ!

以下略



130: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:03:19.03 ID:U+fY6r/Co
少し強引だったかしら。……いえ、これくらい強く言わなければハギヨシは分かってくれませんわ。
そう、まずは休暇を取らせること。仕事中でなければ私のことも単なる主として見るのをやめてくれるはず――
……はっ!? ハギヨシが休暇を取ってしまったら、ハギヨシが屋敷にいる理由がなくなりますわ!?
屋敷にいなければ私といることも少なくなってしまって、恋人も外で誰かいい人を見つけてしまうかも。
ま、まずいですわね。でも今さら撤回するなんて出来ませんわ……
以下略



131: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:03:47.87 ID:U+fY6r/Co
「ところでお嬢様。ここへは何を買いに来られたのですか?」

不意にハギヨシが質問をしてきた。
そのうちに聞かれるだろうと予想したけれどついに来た。
出発する前に言われていたら答えに窮したいたはずだが、いつか聞かれたときのため、ちゃんと答えは用意してある。
以下略



132: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:04:15.29 ID:U+fY6r/Co
「なんとか揃いましたわね」

「ええ、きっとみなさん喜んでくださいます」

「あなたのお陰ですわ。ありがとう、ハギヨシ」
以下略



133: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:04:43.29 ID:U+fY6r/Co
日が落ちてきて寒くなったからか、くしゃみをしてしまった。
ハギヨシの目の前でしてしまったと思うと恥ずかしい。
……ですが、これはこれで狙い通り。
くしゃみをするつもりはなかったけれど、いずれにせよ防寒対策を万全にしなかったのはこのため。
寒くなってきたといって、ハギヨシと密着しても不自然ではない状況にすることが目的!
以下略



134: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:05:10.99 ID:U+fY6r/Co
「お待たせいたしました」

風のように消えたハギヨシは5分と経たずに戻ってくると、手袋とマフラーを差し出した。
見たことのないデザインをしていて、両方とも真新しい。
すぐ仕えるようにするためか、値札も包装もされていないけれど、どちらも新品であることに疑いはない。
以下略



135: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:05:38.76 ID:U+fY6r/Co
……ハッ!? よ、喜んでいる場合ではありませんわ!
家にハギヨシのためのプレゼントを用意していましたのに、このまま渡してしまうとハギヨシからプレゼントを貰ったから、慌てて用意したように思われてしまうじゃありませんの!?
どうしましょう……と、とりあえず、今のうちに言っておけば、慌てて用意したとは思われないはずですわ。
言うべきことを決めて、ハギヨシに話しかける。
ハギヨシはプレゼントと思わなくていいなどと言っているが、そんな訳にはいかない。
以下略



136: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:06:06.23 ID:U+fY6r/Co
私の言葉を聞いたハギヨシは意外そうな顔をしている。
そんなに意外だと言いたいのでしょうか。まったく失礼ですわ。

「そんなに意外な顔をしなくでもいいでしょう? 一たちに感謝の気持ちとしてプレゼントを渡すのですから、あなたに渡しても不思議ではありませんわ」

以下略



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