過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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4:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/25(木) 04:10:13.91 ID:DNXgJeXe0
>>3

頭を上げたほむらの目が、ふと一人の少女に吸い寄せられた。
率直に言ってどこか鈍くさそうな、そこがいかにも素直な家庭を思わせる、
素直な可愛らしさを見せているちょっと小柄なそんな少女。
鈍くさいとは失礼な、自分も人の事を言えたものではないと、
胸の奥に笑みが浮かんだ頃、その少女に近くの女子生徒がひそひそ話しかけている。

こちらはボーイッシュなショートカットがいかにも活発そうな少女。
恐らくは仲のいい友人なのだろう。
長い期間ではなかったとは言え、
女の園から来たほむらは多少の勘も働く、いいコンビなのだろうなと。
だから、自分も不躾な視線は程々にしないとあらぬ誤解を招く所だ。

 ×     ×

「ねぇねぇ暁美さん、前はどんな学校行ってたの?」
「髪、すごくきれいね」

休み時間、同級生の女子生徒がほむらの周囲に群がりあれこれと質問を重ねる。

「ごめんなさい、緊張しすぎたのかしら、少し気分が。
保健室に行かせてもらえるかしら?」

些かうんざりした所で軽い方便。

「それじゃあ私が」
「係の人は?」
「ああ、それなら」

かくして、呼ばれたのは先ほどの鈍くさそうな(失礼)少女だった。
名前はまどか、と言うらしい。

「大丈夫、暁美さん?」
「ええ、大した事ではないわ」

ほむらの顔を覗き込もうとするまどかの側で、
ほむらは多少の芝居を付けてよろりと立ち上がる。


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