過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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5:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/25(木) 04:15:38.35 ID:DNXgJeXe0
>>4

「え?」

声が聞こえた気がしたが、それは、ほむらも同じだった。
立ち上がったほむらがまどかを見た、と、思った時には、
ほむらはまどかを抱き締めていた。

「暁美、さん?」
「あ、本当にごめんなさい。
少し、立ちくらみがしたみたいで、もう大丈夫」
「う、うん、保健室行こうか」
「ええ」

体勢を立て直し、何時もの冷静な口調でほむらが言った。
だが、その内心では、なぜこんなにドギマギしているのだろうか、と、
ほむら自身が驚いている状態だった。
そもそも、全くの仮病だった筈だ。
それが、今立ち上がった途端、丸で吸い寄せられる様にああなった。

 ×     ×

「暁美さん」
「ほむらでいいわ」

廊下でまどかに声を掛けられた時のこの反応も照れ隠し以外の何物でもなかった。

「鹿目まどか」
「は、はいっ」

小耳に挟んだ名字と共に呼びかける。
これも、名前を許した事への交換メッセージ、に過ぎない筈だった。

「あなた、家族や友達のこと、大切だと思ってる?」

口をついて出た言葉。
それは、本来は、かつて努力に努力を重ねて来た常々の自分への問いかけ。
そして今は、目の前の少女の芯に見えるものに不意に起こった好奇心。


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