過去ログ - P「伊織か?」伊織「お兄様!?」
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13: ◆ii331qfOTA[saga]
2014/12/26(金) 04:39:59.88 ID:rblHikEv0
萩原は依然としておどおど、あたふたしてたがゆっくりゆっくりと近づいてきてくれた。
P「おお、よく来れた。やればできるじゃないか。そんなに自分を卑下するなよ」
雪歩「は、はい。でもプロデューサーがずっと待っててくれたから、行けたのかもしれません」
P「そうかもな。でもな萩原、これから番組に出演した場合みんなは待ってくれないと思う。どうする?」
俺の問いに困惑した萩原は、しどろもどろしながらも確かに口を開く。
雪歩「自分から…待ってくださいって……」
P「とってもいい回答だ。そうだよ、自分から何かを伝えれば受け取ってくれる誰かがいる。でも何かを伝えるには勇気が必要だ。アイドルを目指す君には必ず勇気がある。自信をもって…」
雪歩「はい。ありがとうございます」
はっきりと意志の通った声で萩原はお礼を言った。
そんな彼女に俺はひざまづいたまま手を差し伸べた。
P「はい。握ってみて」
おそるおそると、萩原は両手で俺の右手を優しく丁寧に握った。
P「怖いか?」
雪歩「…はい、でもほんのちょっとだけです。プロデューサーの手、温かくて、優しい…。」
P「それならよかった。よし、ここまで男に近づけたんだ。カメラマンさんはもうこれで平気なはずだ。いいや、平気じゃなければおかしい!」
雪歩「ふふっ…ありがとうございますプロデューサー。ちょっと勇気出たかもです!」
P「ああ、行ってらっしゃい」
萩原の顔にもう困惑の色はない。俺も上手くコミュニケーションとれたかな?
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