過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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24: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:10:17.28 ID:yW0akes/0
結衣「おまたせ、ちなつちゃん」


土曜日の朝、結衣先輩は時間ちょうどに待ち合わせ場所に現れた。
私は携帯をポケットにしまって、結衣先輩に駆け寄った。
以下略



25: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:11:58.95 ID:yW0akes/0
結衣「あ、ここ」


そう言って結衣先輩が服屋さんの前で立ちどまった。
お洒落で可愛い服が並ぶショーウィンドウに見覚えが……
以下略



26: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:13:28.01 ID:yW0akes/0
ドアを開け、店内に入っていく結衣先輩に後ろからついていく。
周りにはカラフルな服がところ狭しと並んでいて、まるでお花畑のよう。


ちなつ「でも、結衣先輩はここでいいんですか?」
以下略



27: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:15:01.48 ID:yW0akes/0
あれ?なんで私、嘘ついたんだろう……
結衣先輩と交互に服を当ててみながら、何となくモヤモヤした気持ちが続いている。
結局、さんざん服を見たわりには二人とも1着も買わずにお店を出た。
時計を見ると、もう12時をまわっていた。

以下略



28: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:16:39.93 ID:yW0akes/0
結衣「それじゃ、ちなつちゃん」


空が茜色に染まる頃、私たちは待ち合わせした駅に戻ってきた。
結衣先輩は一言そう言うと、くるりと踵を返して歩き出す。
以下略



29: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:18:47.26 ID:yW0akes/0
ちなつ「ゆ、結衣先輩、今日は楽しかったです」

結衣「え、ああ、私も楽しかったよ」


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30: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:25:01.15 ID:yW0akes/0
次の日も日曜日だからお休みで、でも予定は何もなかった。
お昼近くになって目が覚めて、そのままぼんやりと考え続ける。
昨日、何で私は逃げちゃったんだろう。
何で変な感じがしてたんだろう。
昨日のデート、絶対楽しくなるはずだと思ってたのに。
以下略



31: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:25:57.15 ID:yW0akes/0
月曜日、私は一人で登校した。
昨日考え事をし過ぎたせいか、先輩ともあかりちゃんとも何となく顔を合わせるのが怖くて。
教室に入ると向日葵ちゃんと櫻子ちゃんの顔が見えた。


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32: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 18:27:42.71 ID:yW0akes/0
向日葵「そ、それはたまたま家が隣なだけですわ!」

櫻子「そうそう、向日葵が朝弱いのがいけないんだよ!おっぱいでかいからって!」

向日葵「それは関係ないでしょう!?」
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33: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 19:22:16.26 ID:yW0akes/0
あかり「朝からみんないつも通りだね」


そう言われて、なんだかほっとした。
あかりちゃんに、「どうして今日は一人で学校来たの?」なんて聞かれたらうまく答えられなかったと思う。
以下略



34: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 19:32:52.11 ID:yW0akes/0
放課後、あかりちゃんとごらく部に行くと、先輩たちはもう来ていた。
ふと結衣先輩の視線を感じた。やっぱり、おとといのこと、怒ってるかな……
私がおずおずと顔を上げると、結衣先輩はにこりと笑ってくれた。よかった、怒ってないみたい。


以下略



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