24: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:31:04.49 ID:43R1FdOh0
(けど噂の真偽はともかく、このカードに何もないってことはないだろうし)
人間を超える力が手に入るとか、そんなことは正直どうでもいい。
ただ赤いテレフォンカードを見つけた時、上条は実際に奇妙な体験をしている。
これより先に踏み込んでは碌なことにならないと本能が警報を発しているものの、それ以上にこのまま放っておいては良くないことが起きるという予感の方が上条の中で上回っていた。
(やっぱりビリビリに会って話を聞くのが一番早いか)
明らかに美琴は赤いテレフォンカードについて何か知っている。
ネットで得られる情報には限界があるため、これより先の手掛かりを探すなら今は美琴を頼る他なかった。
「……こっちからビリビリを探す日が来るとは思ってなかったな」
「何々ビリビリって? まさか女の子とちゃうやろね?」
何故かしつこく食い下がってくる青髪ピアスを物理的に黙らせると、上条は行動を開始すべく放課後を待つ。
だが普段は会いたくなくても顔を合わせてしまうに拘らず、こんな時に限って中々美琴と遭遇しない。
途中で出会った美琴が通う学校――常盤台女子中学の生徒に美琴の居場所を聞いてみても、非常に怪訝な表情を浮かべたかと思うとそのまま逃げ去られてしまった。
常盤台はとんでもないお嬢様学校で男子に免疫がないのは理解できるが、それにしたってあの逃げっぷりは少し異常な気がする。
結局その後も美琴に会えぬまま、時間だけが過ぎ去っていく。
このままでは埒が明かない。
三日経って違う手段を探し始めた上条だったが、その時になってようやく事態は思わぬ方向へと動き始めるのだった。
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