31: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:38:11.05 ID:43R1FdOh0
学園都市のレベル5第三位、名門常盤台中学のエース。
友人である白井と初春にとっても美琴が憧れの的であることは言葉の端々から窺えた。
ただ友人でさえもそんなフィルターを通して自分を見ている。
そのことを美琴はどう思っていたのか?
確かにそれらの肩書は名誉あるものだろうし、他人である上条に彼女達の関係をとやかく言う資格はない。
だが上条にとって美琴は我儘ばかり言っている、良く言えば年相応の子供らしさを残した普通の女の子に過ぎなかった。
もちろんレベル5という強大な力を無暗にぶつけられるのは堪ったものではないし、年など関係なく大きな力に責任が伴うのは当たり前だ。
それでもそんな力のせいで友達とも完全に距離を縮められずにいる。
その点だけは上条も美琴に同情せざる得なかった。
「初春、今はその話はどうでもいいですの。 それよりもお姉様が姿を消す一番直前に顔を合わせていたのはあなたみたいですけど、何かお姉様の行動で不審な点などは見つかりませんでしたの?」
「不審な点ってほどか分からねえけど、その時は御坂に電撃をぶつけられることがなかったな」
「えっ、御坂さんが白井さん以外にも電撃を?」
「……いつも何とか命からがら逃げ切っております」
「他には何かありませんでしたの?」
「スルーかよっ!? ……まあそれはともかく、そういえば本命に辿り着けなかったとか何とか言ってたな」
「本命ですか?」
「あぁ。 俺が見かけた時、ビリビリの奴ファミレスでスキルアウトに絡まれてたんだよ。 多分その時に何か探ってたんじゃねえかな?」
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