51: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/25(日) 09:50:04.71 ID:D6PZ2FqV0
「……ホント、何でこんなことしてるんだろうな?」
そして上条は公衆電話の@のダイヤルを押した。
これは上条が自分で決めたことなのだから美琴に責任を押し付けることはできないのだが、何だか測定器の代金を払って貰うだけでは割に合わない気がする。
今までの迷惑料も含めて、二度と電撃をぶつけてこない事くらい約束させても罰は当たらないんじゃないか?
とにかく美琴の無事を無事に連れ戻せたら、文句の一つでも言ってやろうと上条は心に決めるのだった。
『入国ノ意志ヲ確認シマシタ。 特別枠デノゴ案内トナリマス。 げーむヘノ呼ビ出シガ始マリマシタラ、電話二オ出ニナッテクダサイ』
ジリリリン ジリリリン ジリリリン
目の前の公衆電話のものでも、ポケットに入ってる携帯電話のものでもない。
上条の頭の中に直接電話のベルが鳴り響く。
どういう理屈か分からないが、これがゲームへの呼び出しと見て間違いないだろう。
電話に出ろという言葉に従って、既に手に取っていた公衆電話ではなく携帯電話の通話ボタンを上条が押した瞬間、
静寂
頭の中でけたたましく鳴り響いていた電話のベルは止まり、上条の身体を一筋の風が吹き抜けた。
何が起こったか理解が全く追い付かない。
上条がいたのは夕焼け色に染まった電話BOXの筈だ。
それなのに上条の目の前に今広がっている光景は……。
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