過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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32:名無しNIPPER
2015/01/07(水) 23:00:21.97 ID:8LvdeLui0


けれど、次の日もその次の日もまた穂乃果ちゃんは練習に来なくて。

これじゃあ何もしてあげられないじゃない、ってにこちゃんが悔しそうにしていた。


もちろんそれはみんな同じ気持ちで。
毎日毎日穂乃果ちゃんが来るのを待っていたけれど、結果は同じで自分たちの無力さを知った。




穂乃果ちゃんが練習に来なくなって4日目。
花陽はたまたま中庭にいる穂乃果ちゃんを見つけた。


「ほ、穂乃果ちゃ……、っ!」


そこには、目の焦点が合わず、頬がやつれていつもの元気など微塵も感じられない穂乃果ちゃんがいて。

あんなに美味しそうに食べていたランチパックをただ、ぼーっと眺めているだけで。


……あんなの、穂乃果ちゃんじゃない、と反射的に思ってしまった。

もちろん、そこに海未ちゃんもことりちゃんもいなくて。

ただひとり、沈んだ顔をして体を酷使してるであろう穂乃果ちゃんに声をかけることはできなかった……。



予想以上に穂乃果ちゃんはもうボロボロで。
けれど、きっと誰にも頼ってなくて。

これは、みんなに知らせなきゃ、と早く放課後になることを祈った。



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