過去ログ - モバP「久々に留美さんとお出かけ」
1- 20
15: ◆agif0ROmyg[saga]
2014/12/30(火) 22:33:31.58 ID:j/XtsJ1V0
 風呂から上がった後。

 さすがに4回目はお互いしんどい、ということで俺たちは服を羽織り、穏やかな時間を過ごしていた。

 短時間にいろいろなことがありすぎたせいで、まだ気持ちの整理がつかない。

 留美もそれは同じなようで、心ここにあらずといった様子。

 鞄の中から何かを取り出そうとして、手を滑らせて中身を零してしまった。

「あ……!」

「ん、あれ。これ、折り畳み傘?」

 この家に来る直前、たしか留美は傘を持っていないといったはずだが。

 何事にも気が回る留美にしては珍しいなとは思っていたのだが。

「あー……意外と早く、バレちゃったわね。
 そうよ。あなたの部屋に行きたかったから……あなたと二人きりになりたかったから、わざと雨に濡れたの。
 もうこんなチャンスは無いと思ったから……軽蔑するかしら?」

 無言で首を振り、留美の細い手を取る。

 優しく抱き寄せてキスすると、安堵の表情とともに体を擦り付けてくる。

 こんなけなげな女を、誰が軽蔑するものか。

 恋人繋ぎの右手から伝わる体温に、ただ俺は溺れていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
30Res/46.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice