過去ログ - モバP「久々に留美さんとお出かけ」
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3: ◆agif0ROmyg[saga]
2014/12/30(火) 22:20:00.96 ID:j/XtsJ1V0
留美「あ……! あそこ、行ってみてもいいかしら」
モバP「やっぱりペットショップに食いつきましたね。そう来ると思いましたよ。行きましょう」
モバP「(そのペットショップは比較的大きな店で、子猫や子犬を入れた透明なケースがたくさん並んでいる)」
モバP「(入口から近い場所、見えやすい場所に置かれた白い子猫のもとヘ留美さんが歩み寄る)」
留美「ああ……! 可愛い。カワイイわ。よーしよし、はにゃあん♪」
モバP「(好奇心旺盛な子猫は、ケース越しに見える留美さんが気になるらしい)」
モバP「(こちらへと寄ってきて、留美さんの繊手に果敢にも猫パンチを食らわせようとしている)」
モバP「(小さくてモフモフしていて、思わず連れて帰りたくなるくらいだったが、ケースに貼られた値札が俺に正気を取り戻させた)」
モバP「かわいいですね、すごく」
モバP「でも……これ、珍しい品種なんでしょうか。かなりな値段しますね」
留美「そうね。ちょっとこれは、買うのに勇気がいるわね。もし私にアレルギーが無かったとしても」
モバP「(いくつも0が並んだ値札から目線を外し、留美さんは店の奥のほうを見遣る)」
モバP「(今見ている外国産の子猫よりも、幾分大きな猫達が売られている)」
留美「でも、いい値段してるけど……早く買ってもらえるといいわね。せっかくの可愛い時を、ちゃんと飼い主に見てもらいたいでしょうしね」
留美「できれば私が買いたいくらいだけど……残念だわ」
留美「……年をとって、大きくなるにつれて値段が下がっていくのよね、ペットって」
留美「なんだか切ないわね。好きで売れ残ってるわけでもないのに、どんどん値下げされて」
留美「買いもしない私が言えることじゃないし、仕方ないことなんでしょうけど」
モバP「(さっきまで見ていた子猫の半分くらいの値が付けられている成猫を見ながらそんなことを言う留美さんの表情は、憂いに満ちていた)」
モバP「(ペットショップを出て、少し歩いたところ)」
モバP「(また留美さんがなにか気になるものを見つけたらしい)」
留美「これ、どうかしら? 今のより、似合うといいんだけど」
モバP「マフラーですか。今のと比べると、だいぶ落ち着いた感じですけど」
モバP「これはこれでありだと思いますよ。でも、ちょっと長過ぎませんか?」
留美「いえ、これくらいでいいんじゃないかしら。確かに、私一人には長いでしょうけど」
モバP「……? 寒いんでしたら、手袋はどうです。これとか、暖かそうですよ」
留美「いえ、手袋はいいのよ。それは別に、無くても」
モバP「? そうですか」
モバP「(結局留美さんはマフラーを買わなかった)」
モバP「(今あるので十分ということなのだろうが、しかしそれにしては、やけにマフラーの長さにこだわっていたのが気にかかった)」
モバP「(一人で巻く分には、あんなに長くなくてもいいだろうに)」
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