391: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:55:42.60 ID:bd0uItio0
魔王「話が逸れたね。そうして数百年、彼女と過ごしながら僕はまた地上に出る機会を伺っていた」
魔王「そして、僕の意志を継いでくれる後継者を連れて、再び地上へ出る事が出来た」
天使(そうか……魔王様は側近さんを後継者にするつもりでいたのですね)
392: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:56:30.74 ID:bd0uItio0
魔王「君の口からナツァルの名前が出て、僕の感情は一気に高ぶった。目の前に彼が残した意志が現れたと悟ったのだから」
魔王「彼が守りたかったもの……君を守る事が、僕がここに在る意味へと変わったんだ」
天使「結局、私がナツァルという人の妹だから、魔王様は私を守っていたのですね……」
393: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:57:07.63 ID:bd0uItio0
天使「……」
魔王「結局、国の名前を決めようとしたあの席でこの思いを伝えたかったけれど。まぁ結果がアレだ、タイミングが悪すぎた」
魔王「そして、君に失礼な事も行ってしまった。彼の妹だから……って。僕が言いたかったのはそんな事じゃなかったのに」
394: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:57:34.37 ID:bd0uItio0
天使「だ、だっでまお゛うざま……わだじ……えぐぅ」
魔王「お、落ち着いて、深呼吸深呼吸……」
天使「ぐずっ……魔王様に言ってほしかった言葉……本当に言ってくれたんだもん……嬉しいよ……」
395: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:58:12.90 ID:bd0uItio0
魔王「……また、もう一度僕と同じ道を歩んでくれないかい?国を作って、統一を目指して、君の兄さんを見つけて……」
天使「私は、もう以前のように貴方を信じる事は出来ません。ですが……また私を信用させてください、これからの貴方の行いで」
魔王「承知の上だよ。そして、君の本当の役目……共に勇者を探そう」
396: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:59:04.45 ID:bd0uItio0
天使「では、魔王様。貴方が私に名を預けたように、私も貴方に名を預けます」
天使「ナツィア・ヴァルディ、それが私の本当の名です」
魔王「ナツィア……ああ、いい名前だ」
397: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 22:59:37.86 ID:bd0uItio0
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398: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:00:04.06 ID:bd0uItio0
……
側近「諸君、私は戦争が好きだ」
399: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:00:42.27 ID:bd0uItio0
魔王「えっと、側近……これは何のマネだい?」
側近「あ、帰ってたんだ。どうだった?ビンタ何発喰らった?」
魔王「オイオイ……」
400: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:01:24.80 ID:bd0uItio0
魔王「それで、これはどういう状況なの?」
側近「どうもこうも、貴方がこっ酷く振られて精神ズタボロで帰ってきても国の運営なんて出来っこないだろうと思って、私がすぐにでも乗っ取りやすいように彼らを洗脳していたのだけど何か?」
魔王「何で連れてこられない前提なのかなー?」
401: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:01:54.30 ID:bd0uItio0
オーク「っつーのは冗談で」
魔王「ああ、本当にビックリした……」
側近「ともかく、お帰りなさい。二人とも」
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