過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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101:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:56:05.23 ID:gIGEqEoto
伊織のペルソナの刃が、シャドウのむき出しの体表に食らいつき、同時に、巨大な火柱が、シャドウの体を包み込むように立ち上った。しかし、いずれも致命傷には至らないようだ。

「決め手に欠けんな」

伊織が舌を鳴らす。その内にも、シャドウは再び電力を集め始めている。

「させるか……これでどうだっ!」

伊織のペルソナが、再び空中を滑空し、刃を閃かせる。その照準は、シャドウの足元の、コードの束に定められていた。ブチブチと音を立てながら、シャドウに電力を供給していた生命線が寸断されてゆく。
視認できる限り、すべてのコードが断たれ、シャドウの体に流れ込んでいた電力が途切れた。二度、三度、シャドウが体を震わせる。

「よっし、これでじっくり……」

順平が、改めて、ペルソナを構えようとした瞬間。シャドウが、項垂れていた頭部を、ぐわ。と持ち上げた。

「なっ……」

すると、シャドウの頭皮にあたる部分から、新たなコードの束が放たれ、それらの先端が、辺りの電子機器へと食らいついたではないか。
張り巡らされた新たな電力補給経路は、生物の血管がそうするように脈動しながら、シャドウの体に、エネルギーを流し込んでゆく。
そして直後、再び、シャドウの体から電流が放たれ、室内を駆け巡った。

「うぐっ!」

「きゃあっ!」

電流の弾ける音の中を、うめき声が飛び交う。全身を鞭で打たれたような衝撃を受け、古泉はその場に蹲った。

「やりやがったな、ちくしょうっ……」

伊織がペルソナを構える。が、電流のダメージが残存した体では、すぐに攻撃を放つことはできないようだ。


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