過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
111:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 22:13:50.24 ID:gIGEqEoto

「ベルベットルームは、ペルソナを使う者達の道しるべにございます。あなたは、半年振りの、私たちのお客様でございます」

ペルソナ。
当然のごとく零れだす、その言葉。

「あなたは以前のお客様同様に、非常に特殊な能力をお持ちのようだ。中庸であり可変たる、『ワイルド』の力の持ち主……そして」

老人が一瞬声を止める。

「……あなたにはとても強力な『コミュ』、絆の力を感じますな。今までに例のない……あなたの絆の先にいるのは、『世界』の力の持ち主だ」

「ま、待ってくれ」

張本人である俺を無視して、男……イゴールと名乗った老人の話は、どんどん見知らぬ方向へ流れて行く。
コミュ。それに世界。どちらも、俺には耳に覚えのない単語だ。

「何だ、その、世界とかっていうのは」

「今はまだ、わからなくとも良いのです。いずれ時が来れば、わかるでしょう。あなたの中に感じますからな。『世界』のアルカナを持つ、とても強力なペルソナを……」

そう言って、イゴール老人は、くつくつと喉の奥を鳴らした。

「さて……あまりお時間を取らせてしまうのも何でしょう。この度お越しいただいたのは、私どものご挨拶のためですので。あるいは、またいずれお会いするときが来るかもしれません。
 よろしいですか。あなたの中には、まだ無数に、また、あるいは無限に、あらゆる姿の自分自身が存在しています。それらは時が来れば、あなたの前に姿を現すでしょう。大切なことは、受け入れることです」

「主ともども、あなた様の行く末をお祈りしております」

少女……エリザベスが微笑み、左手をすっと差し上げる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice