過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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135:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 18:30:01.94 ID:t8V4LTxho

「帰って、来れたんだね」

ハルヒが、もう一度、その言葉を口にする。
おかしいな。勝手にどこかに行っちまってたのは、お前のほうじゃないか。

違うか。
そうだ、思い出した。俺が勝手に、お前の前から消えちまってたんだな。

つまり、俺はあるべき場所へ帰ってこれたわけだ。
よかった、ハルヒ。お前にまた会えて。

「うん、私も嬉しい……ねえ、ずっと一緒にいられるよね?」

ハルヒが言う。いつもよりも口調が柔らかなことが、俺の欲望を増長させる。
今、ハルヒは、俺にしか見せない、内の内を見せてくれているのだ。

ああ、勿論さ。
言葉よりも何倍も、お互いの目つきが思考を伝え合う。

「……嬉しい」

言葉と共に、俺の胸に、軽い重みが伝わる。ハルヒが、俺に抱きついてきたのだ。
拒むわけも無く、それを受け入れる。背中に手を回す。
やわらかい。

「もう、どこにも行かないで」

分かってるさ。勝手に消えちまって、ごめんな。
ハルヒの僅かな重みを感じながら、俺の意識は薄れて――――


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