過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
19:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:21:06.79 ID:gIGEqEoto
まず、聞こえてきたのは、地鳴りだった。
大地から何かがせり上がってくるかのような、重く、巨大な地鳴り。

「なっ……何だっ!?」

やがて、地鳴りは震動を伴うようになり、俺の立つ地面を前後左右に揺さぶり始めた。
起立しているのが難しいほどの地震は、やがて、校庭のあちらこちらに地割れを生じさせ始めた。

「ただの地震じゃねえぞ……おい、マジかっ!?」

思わずしゃがみ込んだ俺は、誰にともなく叫び、目の前の校舎を見上げた。
月光に照らされたその外殻が、ビキビキと辛辣な音を立てながら、粗い亀裂を帯びてゆく。
その亀裂から、外側へむけて放たれる光。まるで、内側から何かが産まれようとしているかのようだ。
ボーン、ボーンと、あまり聞き覚えのない、時計の鐘のような音が、地鳴りに混じって聞こえてくる。
咄嗟に見上げた大時計の針が、狂ったように回転していた。
校舎から放たれる光が、俺の視界を埋め尽くし―――ほどなくして、俺の意識は途絶えた。



こりゃ、あれだ。
『ヤバイほう』だったってわけだ。
一瞬前まで、上着のことなんかを気にしていた自分をぶん殴ってやりたいね。



………

コツ、コツという、聞き覚えのある音で、俺は意識を取り戻した。
最初に目に入ったのは、見慣れない天井。灯っていない蛍光灯が、視界の中心に、斜めに走っていた。
嗅いだことのない、わずかに生臭い空気が鼻につく。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice