過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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204:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:50:01.96 ID:t8V4LTxho
長門の頭上のペルソナが動き出したのは、丁度、朝比奈さんの声が止んだ瞬間だった。
巨大な体を、まるで小さな虫のようにのた打ち回らせ、長門のペルソナが吼える。すると、体の前に光の輪が発生し、それが薄い膜のようなものとなり、長門と、そのペルソナの姿を包み込んだ。

「キョン、やっちまっていいんだな」

俺に視線を向け、伊織が言う。俺は黙って頷き、ペルソナカードを取り出した。
―――今、助けてやるからな、長門。

「ネミッサ!」

「トリスメギストス!」

「ウェルギリウス!」

俺と伊織、そして、古泉が、同時にペルソナを召喚した。三体のペルソナが、長門を包囲するような形で、一斉に攻撃を浴びせる。攻撃が体表へと達する直前に、長門のペルソナは、螺旋を描くように体をのたうたせ、三対ある翼のうちの一対で、まず、俺のペルソナの拳を受け止めた。
先ほどの光の膜の効果なのか、拳に伝わってきたのは、皮膚を殴った手応えとは異なる、まるで、水で満たされたビニールの水槽を殴りつけたような、奇妙な感触だった。
長門のペルソナは、続けて、古泉のペルソナが放った矢の雨に向け、翼を羽ばたかせた。同時に、そこから、古泉のものとよく似た、矢の雨が放たれ、古泉のそれとぶつかりあい、相殺する。
そして、最後に、伊織が放ったペルソナの刃は、真正面からぶつけられた、長門のペルソナの尾によって阻まれ、伊織のペルソナごと、後方へと弾き飛ばされる。

「クソ、なんだよ!」

歯噛みしながら叫ぶ伊織。俺も似たような気持ちだった。もっとも、端から数で攻めて勝てる相手だとは思っていなかったがな。しかし、ここまで完璧に防御されると、苛立ちも覚えるというものだ。

「行きます!」

次に召喚器を鳴らしたのは、天田だ。現れたペルソナの体表から、光速の電流が迸る。

「ペルソナ、レイズアップ、オーディン」

更に、アイギスがペルソナを召喚し、天田の放電に、落雷を被せる。


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