過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
21:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:26:30.31 ID:gIGEqEoto

「何階だよ、ここ……」

俺の知る北高に、こんな展望台のような眺めを楽しめる場所はない。
現状が、帰る帰らないなんてレベルじゃないということが、ようやく理解できた。
決定的な「何か」が起きてしまったのだ―――おそらく、さきほど零時を迎えた瞬間に。

「マジで、か……」

鈍く、重い頭痛が俺を襲う。
なぜ俺は、ノートなど忘れてしまったのだろう。
学校になど来なければ、何事もなく今夜をやり過ごし、明日、長門や古泉に、この件を相談できたかもしれない。
そうすれば、こんな事には……

いやいやいや。
俺は頭を振って、心中を埋め尽くしつつある絶望感を振り払った。
まずい。今の精神状態だと、全ての思考がバッドエンドの未来に直結してしまう。

「この時間さえ、過ぎれば……」

手の中の時計を見つめ、呟く。
あと三十分弱。何事も起きなければ、零時は終わるはずだ。
そうなれば、どうやらどうにかなっているらしいこの学校も、元通りに戻る……かなり期待が混じっているものの、可能性はある。
となれば、下手に動かず―――

べちゃり。

一瞬、体が飛び上がりかけ、ひ。と、喉から声が漏れそうになった。
こんな状況で、突然背後で物音がしたら、誰だって驚くだろう。
それも、聴き馴染みのある音じゃない。鼓膜に粘りつくような、滑り気があって、湿った怪音だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice