過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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223:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:10:02.83 ID:t8V4LTxho
時を同じくして、屋上に吹き荒れる風が、弱まってきたのを感じた。先ほどのマントのペルソナが去ってから、時間が経った為だろう。今なら、ペルソナを召喚できる。

「行け、ネミッサ!」

ハルヒの傍らに立つ、鏡の女神に向けて、無数の拳を解き放つ。

「くっ、ヴィシュ―――」

ペルソナを解除し、新たに召喚しようとするハルヒ。しかし、拳がハルヒのペルソナへと叩き込まれる方が、僅かに早かった。

「くはっ……」

喉から息を漏らしながら、目を見開くハルヒ。……このチャンスを逃すわけには行かない。

「トリスメギストス!」

ハルヒを挟んだ向こう側から、俺の放つ拳に被せるようにして、伊織が斬撃を放った。刃は、ハルヒのペルソナの、鏡の装甲に、無数の傷を作り出し、僅かにだが、亀裂を入らせた。

「やっちまえ、ネミッサ!」

風はもはや、行動するのに何ら問題をきたさないほどに弱まっている。俺はネミッサの拳を、更に、ハルヒのペルソナに向けて叩き込む。肉を殴りつける、生々しい感触が、俺の両手に伝わってきた。

「ヴィ……シュヌ……!」

拳と刃の嵐が止むと、ハルヒは体をふらつかせながら、それでも強かに、ペルソナカードへと手を伸ばした。再び、マントの青鬼が現れ、あたりに旋風を作り出そうとする。しかし、それを阻む、別の風が、既に、屋上内に吹き始めていた。

「もう、好きにはさせない……! イシス!」

岳羽さんが、ペルソナを召喚していた。その巨大な翼が、せわしなく空を煽ぎ、ハルヒの介入を許さぬ、分厚い風の要塞が、屋上を支配していた。
真空の刃に切り裂かれ、身を震わせるハルヒ。


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