過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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227:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:14:00.88 ID:t8V4LTxho

「俺を助けてくれたのは……お前だったのか」

「あんたの『ダンテ』は、私の心の海から生まれた者……だから、ちゃんと、返してもらおうと思ってね」

ぐい。と、口元の血を拭い、死神のペルソナを解除するハルヒ。そして、スカートのポケットから、新たなペルソナカードを取り出す。

「これが、本当のダンテ。十二体のシャドウの血を吸った、私の、最後のペルソナ」

そのカードが、空中へと放たれ―――ハルヒの体が、ペルソナの光に包まれる。ゆっくりと、ハルヒの体から現れたのは―――俺の知るダンテのそれよりも、いっそう赤い肌を持ち、背中に二本の羽ペンを携えた、ダンテによく似たペルソナだった。

「名付けるわ、今……これが、私の、『モナドダンテ』よ。そして、モナドに残っているのは、あんただけ。あんたが力尽きれば……私のペルソナは、完成する。私の力の全てが、私の物となる」

ひと呼吸、間を空けた後、

「私はその力で、世界を再生させ、この世界から消える……安心して、そこに倒れているみんなも、元に戻る……あるべき場所に還る。ただ、私がいなくなるだけ」

「……それが認められないから、俺たちはここにいるんだ」

俺がそう言うと、ハルヒは再び俯いた。―――何かを、考えているんだろうか。

「……何度も言わせないで……他に選択肢なんか、ないの」

その言葉と同時に、ハルヒの傍らのペルソナが、二本の羽ペンを抜き、構える。

「あんたのダンテを出しなさい」

ハルヒがそう言うと、俺が意識するよりも早く、俺の体から、ダンテが現れた。まるで、俺の体が、ハルヒの意思で動かされているかのようだった。

「これで、最後よ……行け、モナドダンテ!」


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