過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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28:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:39:29.88 ID:gIGEqEoto
乳酸でパンパンになった足で、化物の残骸を踏み潰しながら、俺は一歩づつ、階段を下り始めた。

「散々走らせやがって……」

恐怖するくらいなら―――怒れ。
ダンテが再び、羽ペンを振り被り、その切っ先を、化物の持つ仮面の中心に突き立てた。
仮面に亀裂が入り、未熟な果物をかち割ったような、重い手応えが、ダンテの手越しに、俺の手に伝わってくる。
そして、先端を化物に突き立てたまま、羽ペンを振り払う。階段脇のコンクリートの壁に、化物の体が、タコの魚拓のように貼り付いた。

「やっちまえ―――ダンテ!」

踊り場まで降りた俺は、壁の化物を睨みつけ、叫んだ。
ダンテが、振り抜いた羽ペンの先端を手元に引き戻し、ハスラーのような体制で、再び、化物の『脳天』へと狙いを澄ませる。
その目に映る視界が、俺の視界と重なり合う。
ひと呼吸を起き―――次の瞬間、放つ。

先程の何倍も強固な手応えとともに。
―――コンクリートの壁に、ドデカい穴が空いた。



………

先刻までの、血で血を洗うかのような、あの追いかけっこの時間が嘘のように。
俺はあろうことか、時間を持て余していた。

何しろ、俺には目的がない。
ゴールが有るのかさえ分からない迷路の中に一人連れ込まれ、その上放置されている。というのが、俺の現状だ。
あの化物を退けて以降、俺の前に、俺に危害を加えるような存在は現れていない。
……こんなふうに言うと、まるで俺が闘争を望んでいるようだから断っておく。俺にとって、争いごとは古泉とのボードゲームだけで十分だ。


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