過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
↓
1-
覧
板
20
31
:
名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 18:45:48.53 ID:gIGEqEoto
いつになるか。
零時計はまもなく、再び零を示そうとしていた。
昨晩までの調子なら、もう数分で、こいつらは元の姿に戻れるってことになる。
本来、一時間で終わるはずだった零時の世界が、まもなく二時間も続こうとしている。
現実の世界は、今、どうなっているのだろう。何らかの形で、この零時の世界が終わるまで、現実は止まったままなのだろうか。
正直、その可能性は、あまり考えたくない。なにしろ、この世界には俺しかいない。隔離された世界の中で、誰の助けもなしに、ノーヒントの現状から、俺の力のみで、この事態を解決できるとは思えない。
では、そうでない可能性とは?
「……逆、か?」
頭の中で、思考のピースが一瞬、重なり合って音を立てた。
逆。脳裏をよぎった、その単語。
目の前の黒い柩を見つめながら、考える。こいつらは、零時の世界が発生している間の事を認識できない。
現実の時間が止まり、再び動き出すまでの一時間を、気づかないうちに通り過ぎていくのだ。
それと同じことが、先ほど、化物と対峙している途中、零時計が一時間をオーバーした瞬間、俺にも起きていたとしたら?
つまりその瞬間、零時の世界は、ちゃんと終わっていたのだ。
そして、また始まった。
『俺は零時の世界が終わった瞬間から、次の零時の世界が始まるまでの、二十四時間を認識できずに、気づかないうちに通り過ぎた』
そう考えることも出来るんじゃないだろうか。
……ダメだ、頭痛がする。
だが、もしそうだとしたら、俺はもう丸一日以上、現実の世界から姿を消していることになる。
それに、この学校はどうなるんだ。いかれたダンジョンへと変貌したこの建物が、律儀に本来の北高に戻っているというのだろうか。
なら、その内部にいる俺は、学校が本来の姿に戻っている間、どこにどう存在しているんだ?
まさか、目の前のこいつらのように、黒い柩か、それに準ずるような姿に変わっているとでも言うのか。
……わからん。
二つの柩のうち、片方に寄りかかり、頭を押さえながら溜息をつく。
こういう時に、古泉の奴がいてくれたら、俺の代わりに頭を働かせてくれて、なかなか助かるんだがな。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1420016403/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice