過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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33:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:52:06.24 ID:gIGEqEoto



………

俺が立てた仮説は、概ね正しかったようだ。
手渡した零時計を興味深そうに見つめながら、古泉は話した。

「あなたが姿を消したという夜が明けた日、僕は長門さんと共に、あなたの家を訪ね、そこで、あなたの妹さんから、姿を消す直前のあなたが、学校へ向かうと言っていた事を知りました。
 焦りましたよ、正直。長門さんの力を持ってしても、異常が観測出来ないというのは。
 学校に戻ってから、しばらく長門さんに頑張っていただきました。その結果、この校内に、非常に微弱ながら、あなたの存在していた形跡が残っている事に気が付いたんです。
 非常に希薄なもので、かなり広い範囲に散在していたので、簡単には分かりませんでしたよ」

古泉が持参した、ゼリー状の栄養食品で喉を潤しながら、俺は相槌を打つ。

「しかし、異常事態が発生していることはわかりましたが、依然として、事の詳細は分かりません。ですから、僕らはその夜、あなたが前日に行ったのと同じように、この二年五組を訪れてみたんです。
 ほとんど賭けみたいなものですよ。考えるよりも、目で見て感じろと言う様なところでしょうか。丁度あなたと同じ零時前に、長門さんと落ちあい、あなたが目指していたであろう、この教室のこの位置で。
 ……今考えれば、丁度今と同じ頃。零時を過ぎた時だったのでしょう。長門さんが仰ったんです。『たった今、時系列の異常を観測した』と。
 彼女にとっても、予想斜め上に変化球を投げられていたようなものだったのでしょう。その短い十数分間に集中して、全力で解析を行ったところ、その巨大な網の端っこに僅かに引っかかったそうです。
 そこから、彼女はその時系列の異常が、ここ数日にかけて連続して発生していることだと言う事実に行き着き、更に、あなたがその時間の中に閉じ込められているのだということにも行き当たりました」

そこまで話し終え、古泉は左手に持ったミネラルウォーターのペットボトルに口を付け、息をついた。
思ったとおり、あの柩は、古泉と長門か。話を聞く限り、二人が夜の学校にやってきたのが、ちょうど俺があの化物と戦っている最中の出来事ということらしい。

「この時間帯に適性を持っている人間は、現時点では、世界にそう多くはないそうですよ。あなたは非常に希有なケースだというわけです。僕は長門さんお得意の情報操作によって、後付け的に適正を付けていただきました。
 本当ならば、長門さんが直接出向くのが、あなたの気分の上でも良いだろうと思ったのですが、彼女が元の時系列へ帰れなくなってしまった場合、あなたを救出することは非常に難しくなってしまいますから」

だから、お前が来たと。


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