過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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39:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 19:31:04.22 ID:gIGEqEoto

「恐らく、長門さんがこちらにむけて、何らかのアプローチをしてくださるはずです。僕がこちらに来る前に、彼女は、影時間の中から、もとの時系列と連絡を取り合うための手段を模索すると仰っていました。
 僕がその役を担えれば一番良かったのですが、残念ながら力不足だったようです」

「そんな芸当ができる奴がいるとしたら、長門の親戚連中くらいだろうよ」

そう言った後、俺の頭の中に、あまり喜ばしくはない候補が浮かび上がった。
長門の親戚で、影時間の中と外の時間を繋ぐ架け橋としての能力を持っていそうな人物……

「時間はかかったものの、長門さんは影時間の存在を察知することができました。非常に手ごわいものの、影時間が、情報統合思念体の手に負えないものというわけではない……
 彼女に近い存在が影時間の中に居れば、双方でやりとりができる可能性はありますね」

予想の域を出ないが、現状で考えられる展開としては、それが一番妥当だ。
本当なら、長門自身が流星のごとくやってきて、この奇天烈ダンジョンが発生してる原因を見つけ、情報なんたら解除で取り除いてくれれば手っ取り早いんだが。

「つまり、どなたか、情報統合思念体の生み出した、ヒューマノイド・インターフェースの方が、この迷宮にやってきたかもしれない」

そいつと合流を試みるのが、当面の目的ってところか。
俺たちの予想が外れていたとしても、長門からのメッセージのようなものが、この迷宮のどこかに残されているかもしれない。
『かもしれない』事や『可能性はある』事だらけだが、一応、道は照らされたと思っておこう。あの長門がまる一日かけて取り組んだんだ。何の手出しもできなかった、なんてことはないだろうさ。

「で、どうする? また、適当に歩くか?」

「長門さんが、校内のどこかに、何らかのメッセージを残した可能性もあります。それらを見失わないようにしましょう」

「できるだけそうするさ。お前は、さっさとペルソナに目覚めやがれ」

「できるだけそうしますよ。このままでは、僕の面子が丸つぶれです」

そんなこんなで、俺たちは、貴重な青春の時間をすり減らしてゆくのだった。


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