過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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63:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:49:08.01 ID:gIGEqEoto
ペルソナの事を考え出したら、急に全身を、強い脱力感が襲った。思わず膝を折り、大地にしゃがみこむ。

「キョンくん!」

「大丈夫ですか?」

妹と古泉が、俺の体を支えてくれた。どうやらまた、精神力を使いすぎたようだ。しかし、疲労感が前回の比ではない。しばらくは、ダンテの髪の毛一本、召喚できそうになかった。

「どこか、安定した空間を探そ。そこで休めば―――」

と、朝倉が言い―――俺の背後の空間を、丸く見開いた目で見つめた。
ぬお。と、俺たちに覆い被さる、巨大な影。
何事かと振り返ると、そこに―――あの、『うすら長い方』が居た。

「まだ、息が!」

いつの間に、どうやって接近してきたかはわからないが、どうやら、さっきくたばったのは丸っこい方だけだったらしい。
俺の背後に現れた、全身に見る影もないほどの傷を負った巨体は、手の中の剣を天空高く振り上げている―――そいつを、俺たちにめがけて振り下ろそうってのか。
咄嗟にペルソナを召喚しようとするが、先ほど思ったとおり、俺の精神力は底を尽きている。

「―――!」

古泉と朝倉が、何かを叫びながら、ペルソナを召喚する。しかし、二人のペルソナは、咄嗟に放てる攻撃手段を持っていない。
シャドウが、掲げた剣を振り下ろすのが、俺の目に、スローモーションで映る……まずい。今度こそ、走馬灯が見え始めた、その時。
俺でも、古泉でも、朝倉でもない声が、冷えた空気を震わせた。


「―――『ラウレッタ』!」

それは、妹の声だった。


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