過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 21:27:25.41 ID:gIGEqEoto
俺と伊織、二人分の声が重なり、二体のペルソナが、同時に石像に接近する。
が、しかし、攻撃を浴びせるには至らなかった。俺たちが攻撃を仕掛けようとしたとき、石像が、最後の悪あがきとでも言わんばかりに、両手両足をバタつかせ始めたのだ。
「うおっ、危ねっ!」
素早くペルソナを戻しながら、伊織が呟く。俺も、危うく、薙ぎ払われた腕を正面から食らうところだった。
この石像、巨体の割に敏捷で、なかなか攻撃を食らわせ得る隙を見せない。せめて、何か動きを妨害できればいいのだが……
「……うん、もうオッケーかな」
と、俺の背後で、声。
振り返ると、先程から姿を見せていなかった、朝倉の姿があった。迷宮の壁に背中を預けるような体制で、こちらに向かって、右手を開き、突き出している。
「お前、なにやって」
「いい感じに冷えてきたわ」
ふぁさ。と、ロングヘアーを掻き上げる朝倉。
と、そこで気づく。辺りの空気が、冷え切っているのだ。それも、並大抵の冷え方ではない。吐く息は当然のように白く、戦いのさなかに身を置いていたというのに、指先が芯まで冷たくなっていた。
「な、何だ? いきなり、動きが鈍くなってきたぜ」
石像を見つめながら、伊織が言う。見ると、確かに、先程まで元気溌剌に動き回っていた石像が、唐突に動きを弱めている。まるで、何かしらの手段で、体を固められたかのようだ。
固めた。―――そうか、そういう事か。
「ベアトリーチェの奥の手、『絶対零度』。冷やすのに少し時間がかかるけど、一度冷えたら、そう簡単には逃れられないわよ。そして、凍りついた石は格段に脆くなる」
冷たい空気の中で、ペルソナを傍らに微笑むその姿は……俺の胸に、恐怖。そして、安心の二つを、同時に齎した。
こいつ、強え。味方に回したら、こんなに心強いものなのか、急進派ってのは。
と、震え上るのは、後にするとして。今は、石像退治である。
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