過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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80:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:29:17.47 ID:gIGEqEoto

「改めて、行くぜ、キョン!」

「ああ!」

頷き合い、同時にペルソナを放つ俺と伊織。
仰向けの体勢で固まった石像に、ダンテのペン先を叩き込むと、驚く程容易く、胴体に大きな亀裂が入った。低温とは偉大だ。その亀裂をなぞるように、伊織のペルソナが刃を閃かせる。
石像の巨体は四つに分割され、跡を付けながら、次々と大地に落ち、黒い霧へと変わり始めた。即席の合体攻撃としては、上出来な方だろう。

「よっし、これで、後は……」

「まだ来ます」

伊織の快哉を遮ったのは、天田の声だった。その視線は、中庭の隅へと注がれている。
視線を追ってみると、そこに在ったのは……地面から、新たに姿を現す、一体目と同じ姿の、二つの巨体。
ちょっと待て、今のやつを、もう二度やれって言うのか。それも、二体同時に。一体目の時でさえ、攻撃を逆手に取られ、反撃を喰らいそうにばかりなっていた、俺が? ……それはちょっとばかり酷じゃないか?

「最初から冷やし直しね。悪いけど、少し時間を稼いでくれない?」

と、言ったのは朝倉。足止めっつったって、俺は伊織のように、素早くペルソナを操れるわけでもないんだぞ。まして、朝倉の言う冷やし直しが終わるまで、攻撃を受け続けるだけのスタミナもない。

「いや、その必要はねーよ」

目前に二体の石像を捉えながら、伊織が、俺と朝倉に駆け寄ってきた。

「こいつらの弱点、もう分かっちったから。一発で始末してやんよ」

胸を叩きながら、居丈高に言い放つ伊織。マジで言っているのか。と、俺が反応するよりも早く、野球帽の鍔に手をかけ、ペルソナを召喚する。

「久々に行くぜ……俺っちの十八番、空間殺法をしかと見とけっ!」


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