過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 21:46:36.90 ID:gIGEqEoto
さて。そんなわけで、古泉を月光館学園組へと売り渡し、天田少年を迎え入れた、我々、SOS団影時間支部は、本棟中層を目指し、新生タルタロスを駆け上り始めたわけである。
「前は、うちのリーダーの力なのか何なのか分かりませんが、ある程度進めば、そこから改めて上り始めることも出来たんですよ」
というのは、天田少年曰くであり。しかし、我々はその前リーダーほどのキャパシティは、あいにくなことに持っていないようで。
仕方なく、俺たちは、のさばる野良シャドウたちを蹴散らしながら、ひたすら見知らぬ階段を駆け上る事を余儀なく強いられた。
「あ、しばらくは雑魚ばっかりだと思うんで、順平さんたちのチームのサポートに努めていてもらって構いませんよ」
このように、ナビゲーターである、山岸さんへの気配りも忘れぬ天田は、あろうことか、たった今救出へ向かっている我が妹と、同い年だというのだ。
いつまで経っても、幼さの拭いきれない我が妹と比較して、なんと出来た子どもだろう。
「僕は、親が早いうちに死んでしまって、早いうちから、親戚の家に居候をしていますし……
それに、僕の在籍している学年でも、子どもだなと思う子は沢山いますよ。
妹さんでなく、僕が特異なんです。御気になさらないでください」
俺がそのような意味合いの言葉を述べれば、こうして、俺たち兄妹を計らっての言葉も述べてくれるというのだから。まったく、何と言うべきか。爪の垢を煎じて飲ませたいとは、こういうことを言うのか。
妹が、特別周囲の周囲の児童たちと比べて劣っているとは思わないが、正直、こうした上回る例を目の当たりにしちまうと、悲しくなるね。
さて、天田の話はこれくらいにしておくとして。
たびたびシャッフルされる通路を、山岸さんのナビゲーションを頼りに掻い潜りながら、混沌の固まりの如き塔を上って行く。
山岸さん曰く、現在俺たちが居るのは地上二十四階。あたりをうろつくシャドウどものレベルも上がってきているらしく、俺たちは徐々に苦戦しつつあった。
「そもそも、中層って何階あたりからなんだ」と、朝倉に訊ねると、
「さあ。中層っていうからには、全階層を三つに分けて、その真ん中あたりじゃない?」などという返答が帰ってきた。
マジか。一体この塔が何階まであるかは見当も付かないが、外観から察するに、百階くらいでは利かないだろう。つまり、俺たちがいるのはまだまだ下層ということか。また、えらく難儀なところに迷い込んじまったな、妹よ。
しかし、ここよりまだ上の階層に居るってことは、当然、徘徊するシャドウのランクも更に上なのだろう。
頼りになるのはペルソナのみ。あいつのペルソナが強いというのは分かっているが、それでもやはり心配は心配だ。
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