113: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:21:26.47 ID:1nOHTwy40
杏子「母さんから聞いたよ。母さんとモモを傷付けたのはあんたじゃないって」
マミ「...!」
杏子「よく考えればおかしな話だったよ。あたしのソウルジェムもあまり濁ってなかったしさ。どうせ、こっそり病院に忍び込んで浄化してたんだろ?」
114: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:22:41.70 ID:1nOHTwy40
杏子「あたしさ、今までみんなに甘えてたんだ。誰も悪くないと慰めてくれる母さんに、こんなあたしでも信じてくれるモモに、力になろうとしてくれるあんたに」
杏子「でも、そのせいであたしは父さんをあんたに背負わせちまった。本当なら、ふんじばってでもあたしがなんとかしなくちゃいけなかったのにな」
マミ「......」
115: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:23:40.25 ID:1nOHTwy40
マミ「...私、あなたのお父さんを殺したのよ?」
杏子「...わかってる」
マミ「あなたの祈りも、一番大切なものも全て奪ったのよ?」
116: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:24:20.06 ID:1nOHTwy40
マミ「...ごめんなさい」
そうだ。最初から、私たちはこうしていればよかったんだ。
117: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:25:41.58 ID:1nOHTwy40
杏子「...ねえ、マミさん。あたしさ、しばらく離れようかと思ってるんだ」
マミ「え...?」
杏子「やっぱりさ、このままだとどうしてもマミさんに頼りっきりになっちゃうと思うんだ。だから、あたしはもっと強くなりたい」
118: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:28:19.39 ID:1nOHTwy40
『それじゃまたね』って手を振って、無理に笑って寂しくなって...
でも、これは決別なんかじゃない。
これは、私たちが強くなるための約束。
119: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:29:35.47 ID:1nOHTwy40
―――――――――――――――
モモ「お姉ちゃん、マミお姉ちゃんと仲直りできたかなぁ?」
杏子母「大丈夫よ。杏子は、マミさんのことが大好きだもの」
120: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:30:27.87 ID:1nOHTwy40
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杏子「...強くなってやる」
マミさんの家からの帰り道、言葉に出してもう一度決意する。
121: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:31:21.17 ID:1nOHTwy40
杏子「な、なんだ...!?」
もうもうと立ち昇る煙。
122: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/01/17(土) 01:32:54.21 ID:1nOHTwy40
「やっときた」「魔女だ」
かつて父さんの言葉を信じさせられた彼らと目があう。
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