16: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2015/01/06(火) 01:46:51.25 ID:RN7L+xaq0
妾は恐る恐る、舌先で飴を舐めあげました。
すると、どうでしょう。複雑な甘さと濃厚な香りが、口イッパイに広がったのです。
その味の凄まじさ……甘さ……美味しさとイッタラ……。
思い切って頬張ると、複雑な味が紐解かれるように、一つ一つの形となって、舌の上を滑ります。
砂糖の甘さ、檸檬の酸っぱさ、焦げた匂い、新聞紙に染み付いていたであろう石油の香り等々が……。
口の中でスルスルと踊り、妾を楽しませるのです。
コンナにも美味しい鼈甲飴があるなんて、妾は思いもしませんでした。
133Res/53.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。