60: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2015/01/18(日) 01:13:39.82 ID:uP2qnu460
「つまりネ、君。忘れちまったモノを思い返そうとするナンテ、馬鹿のやる事なのだよ」
「ハハア、そういうものですか」
「さよう……スッカリ忘れちまったのだろう?」
「エエ……覚えているのは、ほんの少しだけでして」
「ホウ。……であらば、俺の名前は?」
「エッ……」
妾はチョット考えました。
そして正直に、
「イエ……聞いておりませんもの。答えようがありませんわ……」
「さよう、さよう……良い子だねエ。本当に……」
痘痕は満足気でした。
その笑顔は、私をスッカリ安心させてくれるのです。
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