過去ログ - 幸子「アイドルになった事に後悔なんてしていません」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:00:43.73 ID:EM5bJfah0
 ここなら、ボクはすぐに活躍出来ると思い、お母さんに連絡を入れました。

 アイドルになってもいいですか? って。

 電話越しの声でわかるほど、あまり良い顔はされませんでした。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:02:25.63 ID:EM5bJfah0
 しかし、なにもせずにボクは待っていたわけではありません。

 オーディションに向けて、ちゃんと練習をしていました。

 実技課題である歌やダンス、それに面接時の対応などです。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:04:13.44 ID:EM5bJfah0
 たっぷり十数秒ほど沈黙したあと、わかった、とお母さんは言いました。

 応援してあげる。

 必要な事があれば遠慮せずに言ってね、と。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:05:34.24 ID:EM5bJfah0
 それからはトントン拍子です。

 一次選考である書類審査をボクは通過しました。

 続く二次選考、三次選考も危ういところもなく通過。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:06:38.38 ID:EM5bJfah0
 公開されていない内容でしたが、慌てるような事ではありません。

 その代わり、別の事を考えます。

 ボクの対戦相手にかける言葉を。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:07:53.34 ID:EM5bJfah0
 埼玉の小さい会場で行われるライブバトル。

 ボクと対戦相手の歌と踊りが終わり、お客さんの審査が始まります。

 入場と共に渡されたはずのボタンを押して、ボクと対戦相手、どちらが魅力的だったかをお客さんが選び、人数の多い方が勝者となるシステムです。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:10:12.50 ID:EM5bJfah0
 ライブバトルに保護者の同伴は不要との事で、ボクが来なくていいですよ、とお母さんに言ったのです。

 山梨東京間を一週間毎に移動するのは、それだけで疲れる事ですし、移動費用も馬鹿になりません。

 それになにより、お父さんとお母さんには、ちゃんとアイドルになってから、ステージに立つボクの姿を見て欲しかったのです。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:12:29.98 ID:EM5bJfah0
 どうしてボクが負けたのですか?

 自分に問いかけます。

 けれどわかりません。
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16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:14:33.78 ID:EM5bJfah0
「来週も同じ時間に来い」

 彼は短くボクに告げました。

 無機質な声で、興味のなさそうな澄んだ目をボクに向けて。
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 21:15:56.69 ID:EM5bJfah0
 三連敗。

 この言葉の意味が、重圧が、酷くボクに圧し掛かっています。

 最終選考を合格するためには、次は必ず勝たなければならないのですから。
以下略



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