過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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101:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:22:13.14 ID:YFKlq4sxo

「く……スクナ―――」

「待って」

両足で地面に食らいつき、ペルソナを繰り出そうとする白鐘を、長門の声が制した。

「擬似ペルソナ召喚プログラム、起動」

ようやく、長門が、みくるにも理解できる言葉を発した。

「召喚、『ヴェルトロ』」

長門の体からは、みくるや白鐘がペルソナを呼ぶ時のように、青い光が発せられることはなかった。長門のペルソナは、音も気配も発さずに、静かに現れた。
長門の髪の色に似た、うっすらと白んだグレーの体毛に包まれた、犬。大きさは、ちょうど、三か月前に会ったペルソナ使い、コロマルの体躯くらいだろうか。ペルソナとしては、白鐘のそれに負けないくらい、小柄なビジョンだった。
長門は、そのビジョンが問題なく現れたことを確認するように、一つ頷くと、白鐘に向け、

「屈んで」

と、短く告げた。

「屈む? 一体、何を―――」

「いいから、屈んで」

疑問符を頭上に浮かべていた白鐘だったが、やがて、長門の言葉のとおり、体を折り、その場にわずかに屈んでみせた。もともと小柄な白鐘が身を竦めると、その姿は、みくるには、まるで少女のようにも見えた。長門は、屈んだ白鐘の元へと、自身のペルソナを走らせた。そして、

ぺろっ

「わっ」


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