過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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102:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:24:02.80 ID:YFKlq4sxo
白鐘が、わずかに声を上げた。長門のペルソナが、白鐘の顔へと首を伸ばしたかと思うと、次の瞬間、真っ白な舌を出し、その頬をちょん、と舐めたのだ。

「完了した」

直後に、長門がそう呟く。
以下略



103:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:26:02.15 ID:YFKlq4sxo

「突き破れ―――スクナヒコナ!」

白鐘のペルソナを、わずかに白みがかった光が包み込んでいる。その光に触れた悪魔が、片っ端から気体へと変わり、夜の中庭の大気に混じってゆく。やがて、白鐘の剣は、悪魔の群れを文字通り突き破り、その先に立つネビロスのもとへとたどり着いた。
一閃。白鐘の剣は、ネビロスの体を覆う光を突き破り、その灰色がかった体を、横一文字に切り裂いた。ネビロスの手の中のランプが砕け散り、炎が火の粉となって、あたりに散らばった。上半身と下半身を分けられたネビロスは、再び、あの不協和音的念動音を立てながら、その場に崩れ、徐々に霧散してゆく。
以下略



104:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:28:02.24 ID:YFKlq4sxo

「そうだ、急がなきゃ……あっ、でも、戦闘はもう、終わっているみたいです……人の反応が、全部で八つ……あれ、さっきより少ない?」

「校庭から、彼の反応が消滅している」

以下略



105:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:30:03.46 ID:YFKlq4sxo

「白鐘直斗は私が背負う。あなたは先に逃げて」

長門に促され、校庭を目指し、みくるが駆け出した、その時―――。どん。と、音を立てて、みくるの顔面が、何かにぶつかった。

以下略



106:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:32:02.14 ID:YFKlq4sxo
大体、わかった?
一体、何を分かったというのだろう。この少年は、目の前に広がっている非現実的光景に、違和感を覚えることはないのだろうか。それに、自分が命の危険に晒されていることも、気に留める様子すらない。
混沌とした光景を前にした少年は、ブレザーの胸元から、何かを取り出す―――それは、黒縁の眼鏡のようだった―――。それを装着し、少年は、レンズの向こうで、どこかぼんやりしていた目つきを、鋭いものへと替えた。


以下略



107:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:34:02.73 ID:YFKlq4sxo



………

以下略



108:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:36:02.68 ID:YFKlq4sxo
てっきり、部室に案内されると思っていた俺は、校庭の中心に集まっている花村たちを見つけ、すこし驚かされた。

「これほどの人数になりますと、部室は狭いですから。それに、周囲が見渡せたほうが安心できます」

理由を述べられて、なるほどといった気分だ。
以下略



109:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:38:02.39 ID:YFKlq4sxo

「そいつらが、私たちの敵の名前……ってことなの?」

「ああ、多分な」

以下略



110:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:40:02.59 ID:YFKlq4sxo
次の瞬間。
俺たちの集っていた校庭の大地に、ドデカイ亀裂が走った。もはや地割れと呼ぶべきか。現れた隙間は音を立てながら口を開いてゆく。そうして発生した巨大な地割れによって、俺たち十人は、その場の立ち位置に応じて、三つに分かれさせられてしまった。
揺れ動いていた地面が静寂を取り戻すのを待ってから、周囲を見回し、状況把握に徹する。俺のいるブロックに残ったのは、俺と、里中、そして喜緑さんの三人のみだった。大地を分割した地割れの幅は、少なく見積もっても十数メートルほどもある。こいつを飛び越えて、向こう側に行くことは難しそうだ。

『きっ、聞こえますかっ、キョンくん!』
以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:42:10.41 ID:YFKlq4sxo

「あれ? と、トモエ!」

再び、里中がペルソナの名を呼ぶ。しかし、里中の手の中に、ペルソナカードは現れない。

以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:44:02.63 ID:YFKlq4sxo

「どうします?」

と、喜緑さんが、俺に訊ねかけてきた。何故俺に言うんですか。現状をまともに理解してるのは、どっちかっていうとあなたの方なんじゃないんですか。

以下略



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