過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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103:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:26:02.15 ID:YFKlq4sxo

「突き破れ―――スクナヒコナ!」

白鐘のペルソナを、わずかに白みがかった光が包み込んでいる。その光に触れた悪魔が、片っ端から気体へと変わり、夜の中庭の大気に混じってゆく。やがて、白鐘の剣は、悪魔の群れを文字通り突き破り、その先に立つネビロスのもとへとたどり着いた。
一閃。白鐘の剣は、ネビロスの体を覆う光を突き破り、その灰色がかった体を、横一文字に切り裂いた。ネビロスの手の中のランプが砕け散り、炎が火の粉となって、あたりに散らばった。上半身と下半身を分けられたネビロスは、再び、あの不協和音的念動音を立てながら、その場に崩れ、徐々に霧散してゆく。
同時に、悪魔の群れもまた、召喚主の消滅に伴い、姿を消していったようだ。

「……処理、完了」

それを見届け、ペルソナを解除しながら、呟く白鐘。
―――と、その体が、がく。と、大地に崩れ落ちる。

「だっ、大丈夫ですか、白鐘さん!」

みくるは、白鐘のもとへ駆け寄り、その体を助け起こす。見た目通り、その身体は軽かった。

「大丈夫です……すこし、精神力を使いすぎてしまった……」

「無理はしないほうがいい」

と、言う長門の言葉とともに、白鐘の瞼が落ちる。

「白鐘直斗の精神の回復を促すため、眠らせた」

みくるの腕の中で、寝息を立て始めた白鐘を見つめ、長門が呟くほどの音量で告げる。

「私たちも、校庭へ向かうべき」

と、その長門の言葉を切っ掛けに、みくるは、先ほど、中庭のネビロスとは別に、校庭に悪魔の反応が有った事を思い出す。


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